DGテレキャスター ショートスケール カーブドトップ 

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 前回のブログでご紹介しましたショートスケールのテレキャスターです。こちらはショートスケールサイズに縮小してデザインして型を起こした少し後位に制作したモデルです。当時の記録は全てクラッシュしてしまったPCと共に無くしてしまって細かい部分は忘れてしまっていました。Room314の更新履歴を見るとこのモデルを販売したのが16年半前の2004年10月でした。当時は基本仕様がオールラッカー塗装でしたので、経年変化でクラック等が多数あるのではと想像していました。

 ちなみにPCがクラッシュした原因はメールのウイルスで、当時はアメリカのサイトから国際為替の支払いで材やパーツを仕入れていたのですが、StewartMacDonaldとやり取りしていたタイミングで届いた英語のメールを開いた途端にフリーズしてすべてが終了してしまいました。不具合に気付いてメールのタイトルを見ると「Look at pretty」でした。もちろん画像を見ようとファイルをクリックしたのではなく凍り付いた画面の表題を開く前に気付かなかったことを後悔したのを憶えています。

 

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 久々に見たボディは驚くほど綺麗なままでした。基本的なカーブドトップの形状は現在も変わりませんが、ホーン部分の処理はこのギターを見るまでは完全に忘れていました。ストラトタイプのカーブドトップも基本的には同じ感じで制作していますが、テレキャスターでも統一していたのは全く記憶にありませんでした。テレキャスタータイプはこの後制作していないと思いますが、以降はこれに倣って?この形状に使用かと思います。通常より面倒ですが、僅かですが演奏性も向上すると思います。

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 ボディ裏は、概ね現在の仕様と同じですが、この頃は裏パネルもボディと同一材を基本にしていました。DGカット加工は少し変化していてこの頃は大人締めでパネルの長さと同じくらいですが、最近はカッタウェイにかけて大きめに変更しています。カットの深さは変わりませんが不快側のホーン部部を大きくカットするので少しカッタウェイに手が入りやすくなります。

 バックカット部分は面取りを大きくする形状になっています。当工房のSLTEの基本仕様ですが、レスポールタイプと同様にカットの無いテレキャスタータイプはこちらの形状をお勧めしています。もちろん一般的な形状のウエストカットでもうけたまわりますが、特にレスポールはバーリーゲイツを大きくするイメージで違和感ない感じで同様に演奏時に当っていたくない感じに出来るので個人的には気に入っている仕様です。

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 ちょうど工房初期にサンプルとして制作したテレギブ仕様のテレキャスタータイプをリフィニッシュしてヤフオクで販売予定で調整しているのですが、こちらは同様の形状だったのをカッタウェイ側を深くして現在の仕様に変更しています。ブロンド風の塗装で見えにくいですが、上のボディ裏の画像と比較いただければ変化がお分かりいただけると思います。私的には演奏性はともかくデザイン的にこちらの方が良いと思っています。

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 もう一点完全に記憶していなかったのがロッドカバーでした。マッチングヘッドは同一材で制作するというのは憶えていたのですが、落とし込んで取り付けるのは見てから思い出しました。このモデルの場合はさらに指板材のココボロにフィガードメイプルを貼ってさらに面取り部分をナチュラルバィンディング風に塗り分けています。ヘッド形状も現在のスモールよりもかなり尖っている形状をしています。

 また、この頃は異常に木材を使う事に拘っていたので指板のバィンディングもフィガードメイプル材を使っています。こちらはStewartMacDonaldで販売していたのですが現在は廃版なので同仕様をご希望された場合にはどこか材屋さんに相談して入手する事になります。ヘッドカバーについては現在は通常の場合採用しておりません。

 角度付きヘッドはヴォリュート無しが基本仕様で、この部分の強度を考慮しますとロッドのナット部分のザグリは好ましくない事と指板エンドにスポークホィールナットを基本仕様にしましたのでロッドカバー自体が追加仕様になります。ヴィンテージレスポール好きなのでヴォリュート自体あまり好みではない事と、メーカーに勤務していた際に極薄ネックのレスポールクラッシックのヘッド折れを多数扱った経験もあって可能であれば現状の仕様を推奨します。

 当時のクラッシックはSTMと同等の薄いグリップでしたが、ロッドのナット回りのザグリが大きくてヴォリュートも無かったので少しぶつけたり倒した位で簡単に折れてしまうような構造でした。当工房は同程度のグリップが基本仕様でこのモデルも同様なのですが、メイプル3Pネックでナット回りのザグリを小さくしてさらにヘッドトップが厚めのフィガードメイプル材と言う事でよほどの事故が無い限りは大丈夫だと考えています。

 こちらのギターはクリーニング・調整と一部変更のご依頼でお預かりしました。クリーニング・調整は8,000円でうけたまわっております。パーツ類は全て外して全体の汚れや錆を可能な限り落としてボディ・ネックは磨きなおしてから組み戻して再調整してお返しする作業になります。パーツ交換等は別途うけたまわります。ブリッジ回りは特に汚れと錆は手入れが行き届かない部分ですがその辺りも可能な限りバラしてクリーニングします。ご希望がありましたらメールでお問い合わせください。

 久々に戻ってきた工房制作のギターはあまり演奏されていなかったと思われることもありますが、とても大切に保存されていた様子だったのと、経年変化が想像以上に少なくて状態も良好だったので、かなりモチベーションが上がった気がします。16年以上の時間は私自身には経年変化をもたらして身体的にはかなり劣化が進んでいますが、そちらはともかくポジティブさは取り戻させていただきました。今しばらくギター制作に没頭する時間を過ごせればと思います。

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4月そして5月

 昨夜は書き終える間際に操作ミスしたのか、一気に書き上げて保存していなかった原稿が消えてしまって気力なくそのまま就寝しました…。蔓防ウィーク?になって昨日は中央道の渋滞は早めの解消でしたが、今朝も下りは渋滞するほどではありませんが、平日よりははるかに多くの車が走っています。先月は私がギター制作に至るきっかけになったAriaProⅡ のPE-R80について記載する予定で画像も用意していたのですが、結局jこちらのページに向かう事が出来ませんでした。

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 工房は旧相模湖町の北東側で藤野との境界近くの集落にありますが、富士も見えますが藤も道路際に多く見られる気がします。以前はもう少し新緑の中に鮮やかな紫色が目立った気がしますが、慣れてしまったためか最近はあまり気付かない様になりました。家からすぐ脇を通っている中央道側を撮影しましたが藤が咲いているのが分かるでしょうか。

 長年体調不良を繰り返して何度目かの肩痛が2年近く続いて作業も思うように進められず昨年には危機的状況になって先月はいよいよ難しい状況になっていたのですが、中旬あたりに取り合えずですが何とか窮状を回避する目処が立ちました。昨年は心身共に荒んでいた感じで制作をご依頼いただいたお客様には遅延等で大変ご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ありませんでした。

 工房も20年前に独力で建てた作業小屋も長年の浸水で崩壊の危機で、昨年床と屋根の補修をして何とか仕事が出来る環境にはしたのですが、加齢による衰えに加えて慢性的な右肩痛もあって作業内容が納得いくものにならず、無理をしては修理の繰り返しでした。正直何度か廃業も頭をよぎったのですが、色々な方々のお陰もあって失われかけていたモチベーションを取り戻しつつあります。

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 そして先月調整等でお預かりする事になったのが画像のショートスケールのテレキャスタータイプの試作品でした。正確にはボディの型のデザインが出来た頃に、サイズが小さいと言うことで安価で入手したフィガードメイプルのトップ材がピッタリで、企画したモデルになります。レスポール的な構成ですが、なぜSSH配列にしたのかは記憶にありません…。

 この頃は角度付きのマッチングヘッドのロッドカバーは落とし込んで同一材で制作するのを基本仕様と考えていました。ボディの裏パネルも同様です。このモデルの場合はさらにロッドカバーは指板材とラミネイトして面取り部分をナチュラルバィンディング風にして艶消し仕上げにしています。この頃の塗装は下地からNC系のオールラッカーで15年以上は経過していますので経年劣化も予想していました。

 大切に保管していただいていた様子で出荷した頃に近い状態をキープしる感じなのに驚いたとともにとても嬉しく感じました。このモデルについては、この後またもう少し詳しい画像をアップしてこちらのページでご紹介させていただきたいと思います。同時期に制作した在庫している初期のプロトタイプや試作を仕上げ直してヤフオクに出品予定で作業を進めていますが工房を構える家が過酷な状況?な事もありリフィニッシュ必須です。

 ヴィンテージと言われるギターの制作された時代はラッカー塗料の品質の問題もあって環境の変化に敏感で経年変化も激しいですが、近年のラッカー塗料は品質が向上していますが、15年程度とは言え自分の制作したギターが出荷時に近い状態を維持出来ているのには力を貰った感じです。今年で後厄も終わりますが、身体が動く内は出来る限り制作を続けたいと考えています。

 考えてみると若い頃に夢見た未来には、当時の音響機器等も存在すら忘れ去られています。PE-R80を購入した荻窪の新星堂の本店は無くなり、家電を買いそろえた第一家電もサトームセンも存在していません。若い方々には全く馴染みの無い名前かもしれません。個人でギターを制作してから20年余りですが、自分が存在しなくなって一本でもギターが残っていたら本望です…。

 さて話が良く解らない方向に向かってしまいました。DG工房開設した当初のサンプル等を仕上げなおしてヤフオクに出品できるようになりましたらこちらのページでもご案内する予定です。ミディアムスケールやショートスケール以外でもカスタムオーダーのギターの制作もうけたまわっております。大幅遅延のオーダー制作等も出来る限り早く仕上げてお届けできます様にいたしますのでよろしくお願いいたします。

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三月

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 画像は先月末ですが、毎週お世話になっているはしもと接骨院からの帰路にちょうど信号待ちのタイミングで車中から撮影したものです。昨年は1月末位だったように記憶していますが、満開で橋本公園は梅の木だったかと考えてしまうくらい早く咲いていました。ちょうど武漢肺炎の情報をネットで知って60年の考え方が180度転換した頃です。今年の開花時期が通常に近い感じになるのでしょうか。ちなみに?井上陽水に「桜三月散歩道」という名曲がありますが、私の中学の頃は陽水とポルナレフがアイドルでした…。

 在庫の販売をすべてヤフオクに移動させていますが、仕上がる前のボディ・ネックは引き続きRoom 314 の完成品・プロトタイプン販売のページでご紹介してピックアップやパーツ、組わせるボディやネックをセミオーダーのような形で販売のご案内を継続する事も考えています。当工房で制作したもの以外にも所有しているギターも機会がありましたら掲載していこうと考えています。

 ボディ・ネックの状態でバラバラで保管していたものもありますので、それらも仕上げて販売していく感じで進めています。現在ESPのエクリプスのセミホロウを販売していますが、思ったほどアクセス数も伸びていません。ヘッドのダメージとセルの劣化がありますので強気すぎる価格かもしれませんが、塗装を剥がして再塗装したりのリペアの工賃を考えるとスタート価格以下での販売は厳しいです。ボディはラッカー仕上げにリフィニッシュしていますので、もう少し現状で継続する予定です。

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 アーチドトップ仕様で独特のいわゆる水たまりが大きい形状で、ギブソン系のセミアコをイメージしてチェリーレッド風にして335のハードウェアの感じで仕上げました。特にアーチドトップの雰囲気等は住宅の狭い室内で照明等の機材が乏しい環境では、上手く撮影が出来ません。ネットのみでの販売ですので、この辺りもさらに工夫をしなくてはと思います。

 そんな事で気付くともう3月です。工房は神奈川県なのでまだ外出自粛が継続しています。週1~2回に食料の買い出しで出掛けるのですが、いまだに時々マスクをするのを忘れて店舗に向かってしまいます。さすがに入店するまで気づかない事はなくなりましたが、車を降りて駐車場を歩いて周囲の人を見てマスクをしていない事に気付いて慌てて社内に置いているマスクを取りに戻る羽目になります。

 

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半分近く…

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 既に2月11日になってしまいました。今週末で2分の1が過ぎる事になります。今年はさらに年明けからの時間の経過が加速しているように感じます。こちらの記事も月初めに記載する予定でいるのですが、ようやくキーボードに向かう事が出来ました。更新等の作業は基本的に夕食後にしていたのですが、ここ数年は体力の低下もあってか睡魔に堪えるのが精一杯で文字を書くどころか思考する事すら難しい日が増えています。

 私と共に老朽化で朽ち果てかけていた作業場も何とか悪天候でも作業が可能になりました。塗装の作業場は庭の樹木を避けるようにして建てたのですが、20年近く経過すると幹はもちろん張り出した根が土台を持ち上げて床が傾いてしまいました。駐車スペースに放置していた芽は大きく値を張ってフェンスを傾ける程成長しています。この数年は家の周りにまで手が回らず作業場のある庭先は完全に自然に近い状態になっています。

 画像は家の門からの眺めですが、高い山の尾根にはまだ雪が白く残っています。近年は気候の変動が激しくてスイッチを切り替えているように晴天から土砂降りになるような感じが普通になってきています。工房を構える家も最近は朝は氷点下で日差しのある昼は15度近くまでになり作業小屋の中は暖房が必要なくなるほどです。

 仕掛品や作業小屋で長年保管していたボディ等を仕上げて販売していますが、塗装関連のトラブルでやり直しや修理を繰り返してなかなか仕上げられない状態が続いていました。仕上げの段階でトラブルになって剥がして着色からやり直す作業を繰り返すことが多かったのですが、作業場の環境に問題がある事が分かってようやく仕上がるようになってきました。

 

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 画像のギターもようやく仕上がって調整を進められるようになりました。ヤフオクでは詳細については記載しませんので、こちらでこのモデルについてやコンセプト等を記載しようと思います。ボディは’90年後半のグラスルーツブランドのILPです。元々はツブシのパープルサンバーストでした。知人から預かる形で保管していたのですが、付き合い以上の年月も音信不通になっているのでリフィニッシュして処分することにしました。

 多分中国工場の初期の製品なのですが、ザグリが大きすぎる等と思われる不具合で組み込まれて販売される事は無かったものと思われます。ネックポケットは両サイドに1mm程度の薄板を張ってようやく通常のネックが普通に収まる感じです。ハムバッカーザグリはエスカッションの両サイドにやはり同程度の隙間がありました。こちらはそのままでも大丈夫そうでしたが結局度重なる塗装の修理のうちにネックポケットと同様に薄板を張って塞いでいます。

 ボディは4Pで材は中国工場が現地調達したものと思われますが、多分メイプル系の材だと思います。塗装を剥がすと一部接ぎ割れしていたのですが修理済みです。カーブドトップは少しのっぺりした印象で’70年代のモデルを想起させられました。当時もギブソンブランドにはシースルーでも3Pトップのレスポールもありましたのでそんなイメージからあえてチェリーサンバーストに塗装しました。ボディのバックやサイドも一部同様にしています。あまり綺麗な財ではありませんが、その辺りも面白いと感じていただける方がいらっしゃればお勧めしたいと思います。

 

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 ネックはアメリカのパーツを販売しているサイトで購入したのですが、作り等がアマゾンで販売している中国製のネックと同じ感じなのでおそらく太平洋を往復して再びアジアに帰ってきた感じです。塗装済みだったのですが、ネックエンドだけでなくて厚みも調整しなくてはならなかったのでこちらも同様に一度剥がして’70年代のレスポールのイメージで着色しています。’80年に入ってしまいますが、S-1とかマローダのイメージでアローヘッドにしたかったのです。ただこちらは’70年代のFVのヘッド形状で大きめです。それでいてブロックポジションはLPカスタムの形状でパーロイド風の材質なのもミスマッチな感じで良い味出しているように思います。

 ポジションはお約束で指板から浮いてしまっていましたので修理しています。フレットは多分ノーマルタイプで細めです。こちらはすり合わせをして調整済みです。ナットは黒い樹脂製がついていましたが、牛骨ナットに交換しました。幅は44mmです。グリップ形状はUシェイプで1フレットが22mmで12フレットが23mmのやや薄めでサイドも丸く落とされた形状です。エンド幅は一般的な56mmになります。

 こちらも多分メイプル材でヘッド部分はスカーフジョイントです。指板は色が薄めのローズ系と思われるものが使われています。ペグはGOTOH製を取り付けました。ブリッジはアジア系のノーブランド品ですが、T・O・Mなので問題無いと思います。リアピックアップはESPのLH-150です。私物の20年以上のものなので経年変化は見られますが殆ど未使用で保管していたものです。ミドルとフロントはアマゾンで販売しているスタックタイプのシングルサイズのハムバッカーですが、意外にまともです。エスカッションのクリーム色に合わせて取り付けました。

 コントロールはILPとは異なり1ヴォリューム1トーンにフロントピックアップのヴォリュームで5WAYレバースイッチです。フロントヴォリュームをプリセット的に使ったスイッチング奏法奏法が出来ます。安価な中国製のボディとネックの組み合わせですが意外にメイプル材のギターっぽい良い感じの音です。通常にリペアをすると作業の工賃だけでもそれなりの金額になってしまいますが、本体価格を50,000円程度で販売予定です。

 昨年はオーダー作業が滞り大幅に遅延してしまいお客様の忍耐とご理解に甘えさせていただいてしまい大変に心苦しいですが、そんな状態ですので資金繰りも厳しいため気になる製品がありましたら是非ご検討いただけましたらありがたいです。工房開設初期のショートスケールのテレキャスターやメイビス製のショートスケールストラトボディに私が以前勤務していたメーカーで制作したネックを組み合わせたモデル等々準備をすすめております。販売はヤフオクに移行していますが、以前のRoom314の販売しているモデルを掲載していたページでご紹介させていただきますので、気になるモデルがありましたらメールでお問い合わせいただければと思います。

 

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1月も…

 残すところあと一週間になりました。今年は少しマメに更新したいと考えていたのですが、バタバタするうちにあっという間に節分が目前です。冬至が過ぎて少しずつ日が長くなっていきますが、年明けにかけて日の出は遅くなります。毎日起床する時刻には東の空が少し明るくなるくらいで目覚ましを止めてベットから起き上がって雨戸を開けて見上げると少し明るくなった空に月が見えます。


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 今年は天気が良かったので目覚めて雨戸を開けると何日か見上げると真っ先にこの月が目に入ります。今年は気が向いて枕元にあったデジカメで撮影したのですが殆どブレずに撮れたので、大分時間が経過してしまいましたがせっかくなのでアップしてみました。今年は寒さが厳しいので降雪は無いと思っていたのですが、天気予報では都心でも積雪すると繰り返していたので少し覚悟をしていました。

 目覚ましが鳴る数時間前に目覚めると、家のすぐ脇を通っている中央道が静かで車の走行音が全く聞こえませんでした。昨夜は冷え込んできて就寝前に外の様子を見ると雨が雪に変わりつつあったので一面白くなっているかと思いながらいつもの時間に雨戸を開けると全く積雪どころか雪も降っていたかったので少し拍子抜けしました。

 中央道は雪の影響で結局午後まで通行止めになっていて久しぶりに静かでした。通行止めが解除されてからも北陸方面の雪で立ち往生の下報道が効いたのか流行病の影響か週末にしてはあり得ない程の交通量の少なさです。結局雪が積もる事はありませんでしたが、午前中には車の屋根が白くなる程度に雪が降っていました。

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 昨年の後半は塗装のトラブルが続いて特に仕上げのバフでやり直しになることが多くて困り果てていたのですが、ようやく原因が分かって対策出来て仕上げられるようになりました。工房立ち上げから20年経過して老朽化した作業小屋の問題だったのですが、トラブルで遅れた作業を中心にして修復を後回しにしたのが逆に傷口を広げていた感じです。

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 仕掛品以外にも私物等も整理を兼ねて販売を考えていますが、工房を立ち上げた頃から作業場にあったボディネックを磨きなおしてくみあげたエクリプスの準備を進めています。ボディのリフィニッシュをして傷んでいたネックも修理して汲み上げました。ボディは当工房の基本仕様のポリ系の下地にラッカー仕上げです。準備出来次第ヤフオクに出品します。

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謹賀新年

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 工房を構える家から今朝撮影しました。Room314を開設した当初は相模湖ピクニックランドでしたが現在は富士急グループ傘下でプレジャーフォレストと名称も変更して観覧車に加えて右側にマッスルモンスターの施設が見えます。工房開設当初の画像を工房の紹介のページに残していますが、当時は無かった無粋な有刺鉄線が高速のフェンスに追加されてしまい景色も台無しです。

 あれから20年経過しました。撮影したデジカメは工房開設した当初の半額以下の最も安価なものですが、飛躍的に技術が向上して解像度は比べようもなくけた違いで観覧車の窓が初日の出を受けて輝いているのがはっきりと見えます。

 昨年は武漢ウイルスの世界的な蔓延で、年明け当初には想像すらしなかった状況が続いて2度目の東京オリンピック開催のムードが一変して忍耐の一年になりました。個人的には一昨年から続いていた右肩の痛みが日常的になってしまい心身ともに厳しかったです。オーダー制作をうけたまわったお客様には作業の遅延で大変ご迷惑をお掛けしてしまいました。ご挨拶に先駆けましてお詫び申し上げます。

 昨年の11月頃から定期的に通っていた接骨院で再び電気治療を再開しまして、その結果、昨年末位から日常生活では殆ど痛みも気にならないレベルになりました。これ程長引くとは考えていなかったので、週一回の筋肉調整のみの通院だったのですが、これなら当初からそれで治療をお願いしておけば良かったです。

 そんな中で昨年は長年の信条を根本から覆す様な出来事を垣間見て、小さかった疑念が解決に至りました。まさか還暦を過ぎてこの様な経験をするとは思いもしませんでした。ものの見方は逆に近い立場になりましたが、基本的な信条自体は変わりありません。ただ、そこから考えて至った結論が真逆になりました。そんな事もあって昨年は心身ともに厳しい一年になりました。

 昨年の出来事は私にとって’80年代に触れていた映画や音楽の世界観のようなものが現実になってしまったイメージです。今年も引き続いて激動の年になりそうです。ちなみに、昨年一年を象徴すると思った楽曲はアランパーソンズプロジェクトの「運命の切り札)でした。歌詞の内容も現状を踏まえると意味深な感じすらします。

 今年の話と身近な現実に話を戻します。制作作業等の遅れは機材のトラブルに加えて、私個人の心身の状態が製品に反映したと言いますか、完成に近い状態になって、再チェックした際に信じがたい状態だったりしてやり直すことがあまりに多かった事によります。問題なくお渡しした商品にも配慮が不足していた部分が散見されて自己嫌悪すら覚えてしまいました。

 幸い?何れもそれ以外の理由で再調整等のご依頼をいただき修正する機会をいただけております。また、遅延して作業中の製品等につきましては、多分正常に戻った現状の感覚で進めておりますので問題ない製品・作業でお渡し出来ると思います。ですが体力と共に視力の低下で想定以上に時間が掛かっておりますのでご理解いただけましたら幸いです。

 今年は在庫の販売はすべてヤフオクの出品に変更します。仕掛品を仕上げたものだけではなくて、試作やサンプルとして購入して所有している量産ギターも調整して販売予定です。Room314で従来在庫販売をご案内しておりましたページは商品の追加説明とヤフオクへのリンクになりますが、例えばハードケース持ち込み等の本体のみのお支払いをお振込みで購入いただく事もヤフオクに出品前に機会がありましたら10%オフ程度でご紹介することもあると思います。

 こちらでもご紹介したグラスルーツブランドとして制作されたILPボディに中国製のネックを組み合わせてモデルを準備しています。中国製のボディはメイプル系の材の様ですが、意外に音は悪くありません。リアは同時期のLH150でミドルとフロントはアマゾンで販売している安価なシングルサイズのハムバッカーです。
  

  新年のご挨拶とは程遠い内容になってしまいましたが、いろいろな意味で厳しかった昨年を踏まえて本年は、工房開設当初の精神に出来る限り立ち返って運営していきたいと思います。厳しいのは体力の低下と共にHPの更新や文字の入力が辛くなってきている事ですが、幸いタイピングだけは人並みですので、ヤフオク出品も含めまして出来る限り製品のご紹介をしていきたいと思います。

 何はともあれ、本年も引き続きDG工房、Room314を運営してまいりますのでよろしくお願いいたします。

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もう年の瀬…

 月初めに駆け抜けてしまった’20年のボヤキを書こうと思っているうちにあっという間にあと一週間で年が明けてしまいます。本当に今年はこんな感じで経過してしまった感じです。それ以上に特殊な一年でもしかすると歴史的に大きな動きがあったとされるようにも思えます。

 年が明けて直ぐは東京で開催されるはずだったオリンピックに向けて盛り上げていく感じでしたが、ネットを徘徊するうちに武漢で起こった流行病の話題が大きくなってきました。天安門に象徴されるような体制の国の出来事はその後世界中を巻き込んだ災禍になりました。

 夏を過ぎて感染者数も落ち着いてマスクが欠かせなくなりましたが日常を取り戻しつつあった中で合衆国の大統領選挙がテレビや新聞の伝える情報とネットで伝えられる情報があまりにかけ離れていて、PCからの情報を見るうちに60年近く理解して信じていた事に感じていた疑問が一気に解消したように思いました。

 私にとっては武漢に始まり中共で終わる一年になりました。’80年代のB級近未来映画に描かれた世界がドラマチックさはないので分かりにくいままに繰り広げられているのがネットを徘徊していると見える気がします。学生の頃に楽しみに通った映画館のスクリーンの出来事が普通に起きています。今、最も興味深く見ているのは米大統領選挙と次期大統領についてです。

 ずっと続いていた右肩の痛みは、接骨院で電気治療を再開してからかなり改善して日常生活で普段は辛さを感じずに過ごせるようになってきました。ギター制作等に関しては、精神状況を反映してか仕上がった製品については自分でも突っ込みどころ満載のものがあったりで少なからず反省しなくてはならない点がありました。

 さすがに最近は自分の年齢について自覚させられることが多くて、工房開設時に考えていたようなペースでは作業を進められない事を認識せざるをえません。まずは現在制作をご依頼いただいているギターを仕上げてお渡しする事を第一に進めていますが、生業とするために仕掛品等を仕上げて販売していくことをご容赦いただければと考えております。

 ムスタングシェイプにミディアムスケールネックを取り付けたサイクロンに近いコンセプトのセットネックモデルですが、想像以上に受け入れてもらえずに長期在庫になっています。個人的にも気に入っているので時々触るのが良くないのか保管中の打痕等もあってリフィニッシュとピックアップの変更をしてきました。

 ボディカラーはシースルーブラックから2トーンサンバースト、2HBからP90×2と手を加えてきましたが、3度目の正直でミニハムバッカー×2でナチュラル仕上げに変更して再仕上しました。ピックガードの販売から開始しましたが在庫等の商品はヤフオクで販売をすることにしました。こちらは画像をが仕上がりましたらアップしますのでよろしくお願いします。

 

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殆ど独り言です

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 月初めの画像が夕暮れの画像で、何とも寂しい感じだったので、朝焼けの画像を撮影したので記載します。冬至まで火が短くなっていきますが、起床する時刻には太陽が昇らなくなっています。雨戸を開けてオレンジ色の光が差し込んでいたので寝室から撮影しました。
 Room 314の工房紹介のページと同じ撮影場所ですが、高速のフェンスの上に無粋な有刺鉄線が追加されたり、ピクニックランドからプレジャーフォレストになった観覧車の右側にマッスルモンスターが出来ていたりします。何より当時のデジカメの半分以下の価格で画質が大幅に向上しているのが20年近い時間の経過を感じます。


 夕暮れの暗くなって見通しが悪くなっている頃は黄昏時といいますが、太陽が昇る前の薄暗い頃はかわたれ時と言います。黄昏は「誰そ彼」でかわたれは「彼は誰」で同じようにはっきりと見えない状態を言うと教わりましたが、最近はあまりかわたれ時とは言わない気がします。これは40年以上前に予備校で何故か英語の先生が教えてくれたのですが、肝心な講義内容は殆ど記憶していませんがその事は今だに記憶しています。 


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 こちらで在庫等の販売予定の画像をご紹介していますが、なかなか実際に販売のご案内をできずにいます。Room314にはある程度定期的にお越しいただけるお客様もいらっしゃいますが、限界も感じていますので、本格的にヤフオクで販売を考えています。とりあえず工程のページでご案内しているTLMのピックガードをアップ予定です。

 画像は長年作業場に放置されていたボディとネックに手を加えて組み込み途中のエクリプスです。’90年代後半のものですので20年以上経過していますし、ネックは保管状態が悪いのですが、ボディは木地まで剥がしてリフィニッシュしています。元々はパールホワイトでしたが、さすがにESPでツブシでもトップはセンター2Pです。

 セミホロウなのでカーブドトップなのかアーチドトップなのか迷いますが、何となく335をイメージしてシースルーレッドにしました。マホガニーボディなのでダークな感じに仕上がりました。詳細は仕上がりましたらRoom314でご案内予定ですが、ESP製は中古になるとかなり安価になるので、こちらはケース付きで10万弱程度を考えています。

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 チャイナ製のボディネックを組み合わせたILPが間もなく仕上がりますのでそちらを先にアップ予定です。こちらは本体価格が49,500円で別途ハードケース代になります。ボディは訳ありながら未使用でボディネックともリフィニッシュしていますので若干割高に感じられるかもしれませんが、意外に音は悪くないと思います。ブログ掲載で気になるギターがありましたらお気軽にお問い合わせください。

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11月

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 年齢を重ねる毎に日時の経過が速くなる感覚がありますが、今年は年明け早々の世界的な流行病に翻弄されつつ例年とは違う気候でさらに惑わされて気付くと再び冬が近づいています。作業場を閉めて外に出るとすっかりと日が沈んで夕焼けが見えていました。実際にはもう少し空は赤く染まっていた感じです。
 バイクで事故に遭ってから四半世紀近く経過しますが、いまだにこの時期になると首の周りがつらくなります。今年の場合はいつもと違う右肩の痛みに長い間悩まされつつ緩和されてきた感じですが同時に首周りから左肩にも痛みが出だしました。歩行が辛い程の痛みで接骨院に通院していた頃は帰りに近所の日帰り温泉に立ち寄っていたのですが、施設も再開したので週一回通院している接骨院の帰りに立ち寄ろうかと考えています。
 と言っても行くのは以前通っていたお気に入りの温泉施設は機材のトラブルで長期休業になってしまったのでその近くの別の施設になります。数回しか行ってなくて慣れていない所ですが、泉質は概ね同じ感じなので身体を温めてくるだけでも多少は楽になると思います。サウナが閉鎖なのが残念なのですが…。
Grilp
 10月の記載でご案内していたILPモドキですが、多分中国製のネックの調子がイマイチで当工房の弦高より若干高めのセッティングで販売しようかと考えています。とは言っても量販店で売られているモデル相当ガそれ以下位の高さと思います。詳細は販売のページをアップしてお知らせしますが、おそらくソフトメイプル系のボディですが、考えていた以上に良い音です。リアピックアップは長期保存でだいぶヴィンテージ感?があるLH-150です。
 カーブドトップの感じから80年前後をイメージしてボディ裏やネックグリップもサンバーストにしました。ボディのサイドは元々ツブシの材で接ぎ目があったり杢が綺麗でなかったりするのでバーストにはしていません。もっともヘッドはともかくボディのサイドのサンバーストは今一つ意図やカッコよさが解りません。
 ボディは確か4Pで色が異なる材だったりするのでレッドを少し濃いめにしましたが、それはそれで味があるような気がします。接ぎ割れしていましたが修理済みです。その他、問題があって多分世の中には出回らなったボディですがある程度は修正しています。そのあたりの詳細は販売のページに記載します。

 ネックはアメリカのサイトから購入しましたが、多分Amazonで購入可能な中国製だと思います。ちなみにボディも中国工場製です。エンド加工と共に厚みの加工もしなくてはならなかったので元々はイエローナチュラル塗装ですがた剥がして多少磨きなおしてボディと同様な塗装をしました。
 ナット幅はギブソン系らしく44mmと幅広でカーボンっぽいナットが取り付けられていましたが溝の調整をするとプラスチック製らしく使えなかったので牛骨に変更しました。他にもポジションマークが飛び出していたりしたのを修理しています。グリップはUシェイプで1フレットで22mm厚12フレットで23mm程でLPとしてはやや薄めなイメージです。
 ヘッドは多分マローダ等よりも大きめの’70年代のFVの形状です。スカーフジョイントでメイプル系の材で指板材は随分と白っぽいですが染めたものではなくて同様の材でローズ系を意図したものだと思います。

 長年、工房で保管していたのですがスペース等の問題もあって仕上げなおして処分することにしました。価格は量販モデルに近い5~6万円程度を予定しています。メイプル系の材のボディとしては比較的軽量な部類の4,000gちょうど位です。気になる方がいらっしゃいましたらRoom314までメールでお問い合わせください。販売開始前でも対応させていただきます。

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巨星堕つ

 起きぬけにぼんやりとニュースを見ていて項目の一番下に訃報があったのには気づいていましたが、指摘されるまでその名前がエドワード・バン・ヘイレンとは思いませんでした。復活を信じていた方が殆どでしょうが、闘病させていたのは周知の事実でしたので私は意外に冷静に受け止める事が出来ました。高校生の頃にラジオで聴いた彼のプレイは衝撃でしたが、改めて65歳という年齢は早過ぎたと思うとともに自分と4歳しか変わらないのが衝撃で改めて歴史的に偉大なギタリストだったことを再確認しました。

 

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 好きなギタリストの一人ではありましたがそれほどバンドの熱狂的なファンというわけでもなかったので、ライブは一度だけ武道館で観ただけです。熱烈なファンだった友人がこのツアーの際のアルバムタイトルを、ヴァンヘイレンは3人でOKと言うことだと笑いながら話してくれたのを憶えています。さすがライブの記憶は薄れてしまっていますが、シールドが足元に絡まないようにエンドピンからスティック状のものが飛び出していたのが印象的でした。

 私がギター工場に勤務して最初に携わらせていただいたブランドはクレーマーでした。当時あったジャパンブランドの製品がメインでしたのでJK1000というバレッタシェイプはありましたが、手間の掛かるエディのストライプ柄?のモデルは流れていなかっ様に思います。エディと言えばエクスプローラーシェイプをカットしたモデルや配線むき出しのストラトや現在のEHVモデルまでユニークな発想のギターも数多く残しました。

 YouTubeで5年ほど前のライブの映像を観ましたがさすがに外見は変わりましたが相変わらずのプレイスタイルであの笑顔で演奏していたのが印象的でした。改めまして偉大なギタリストだったことを再確認するとともに、心よりご冥福をお祈りいたします。

 

Slteks

 

 EVHといえば、スイッチング奏法用にギターにキルスイッチが搭載されています。ちょうど長期在庫が販売不振でブルーラメ仕様のSLTEをプチEVH仕様に変更して販売する準備を進めていました。どこかプチかと言いますとハムバッカーがスタックタイプのシングルでフロイドローズが2点支持のシンクロタイプになっているというかなりのこじつけですが…。

 準備中と申しますのは搭載予定だった在庫のマイティマイト製のピックアップが不調で交換しなくてはならなくなったことで、ゴトー製の同タイプに変更を予定しています。価格は実質値下げの現在販売中と同価格を考えています。また、ディマジオやダンカン等の同型ピックアップに変更しての販売はピックアップの価格差のみの追加でうけたまわりますのでお問い合わせいただけましたらお見積りいたしますのでお気軽にどうぞ。

 訃報のコメントを下世話な広告的な内容でしめてしまい申し訳ありません…。

 

  追記:SLTEラメはRoom314で販売しているSH配列でも販売中です。また画像のスタックタイプの2HB仕様は3WayレバースイッチでSHのトグルスイッチ部分の青いボタンはキルスイッチになります。

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